2021年夏に起きた動物虐待事件について、当協会Evaは沖縄県警察本部へ動物愛護管理法第44条1項違反で告発状を提出し、2022年1月21日付けで受理されました。
昨年8月に2人組で配信を続けている動画サイト「YouTube」チャンネルに『YGキャットを顔面パンチ。YGを説教してホームレスにさせる』との動画が公開されました。公開された直後から動物虐待であるとの指摘が相次ぎ、保護含め適切な対応を求める要望が多数寄せられました。
動画の説明文には「YGが木材で顔面パンチしたので説教しました。」とあり、猫の顔面から血が出ている画像がサムネイルに投稿されました。また角材など雑多な物陰にいる傷ついた状態の猫の首根っこを掴み上げている様子を、もう1人の男性がYGと呼ばれている男性に「血が出てるじゃないか」としきりに言い撮影を続けていました。
出血するほどの傷を負わせ目を引くタイトルで被害猫をモノのように扱い閲覧数稼ぎに利用する行為について、きわめて悪質であることから当協会Evaは厳罰に処することを求め、YGと呼ばれていた男性を刑事告発しました。
近年増えている収入を得ることが目的のYouTuberの動物の扱いには、動物の命の尊厳や、動物福祉を無視した行動が多く、弱い動物をいたぶる卑劣な犯罪行為が社会から容認され放置される事になれば、今後も虐待行為を繰り返す恐れがあるばかりでなく、SNS上にて模倣犯の出現の可能性など国民に及ぼす悪影響は図り知れません。被告発人に対し厳重なる捜査と厳しい処罰を強く求めます。
(2022年1月26日)