2016年3月いのち輝くこどもMIRAIプロジェクトin秦野市立南小学校
Evaが取り組んでいるプロジェクトの一つであります“子ども達の心を育むいのちの教育”「こどもMIRAIプロジェクト」。今回は、秦野市立南小学校にお招きいただき6年生を対象に講演会を行いました。
6年2組の生徒さんは、総合学習として1年間
「人と動物の幸せ」をテーマに取り組んでこられ、卒業を目前に控えた集大成として「こどもMIRAIプロジェクト」へご依頼をいただきEvaスタッフ一同行ってまいりました。
ポスターセッション
まず、6年2組の生徒さんが1年間学んできた「人と動物の幸せ」について他のクラスへ向け発表を行いました。
「命はおもちゃじゃない！」～あなたが生きている世界にぼくらも生きていることを！～
をスローガンに、このテーマを選んだ理由から、神奈川県動物保護センターを訪れたこと、
「相模どうぶつ愛護の会」で30年以上に渡り動物愛護の活動をされている佐藤さんからのお話しについてなどそれぞれ詳しく説明してくれました。
そして最後にこの学習を通して、
・動物を一度飼ったら絶対に捨てない！
・動物の命も人間の命も同じ。
・命はおもちゃじゃない。
・飼う前に考える。
ということを、みんなに伝えました。
質疑応答では、「愛護センターの資金はどこから出ているのか？」「愛護センターには犬猫以外に保護されている動物はいるのか？」「ボランティアの人たちは普段どんな活動をしているのか？」「ペットを飼っていない人が出来ることって何か？」などの鋭い質問にも、的確に受け答えしていました。
理事長から6年生の皆さんへ
次に、理事長杉本から6年生の皆さんへ動物愛護講演を行いました。
動物愛護活動のきっかけから、どうしてこんなに多くの動物たちが悲しい最期を迎えなくてはならないのか、犬を飼うって素敵なことなのかな、など...今まで暮らしてきた動物たちとのエピソードなども交えながら、子供たちにもわかりやすい表現でお話しさせていただきました。
生徒さんからは「いろいろな所から動物を保護していて偉いな」「調べた事以外の知らないことをたくさん知ることが出来て良かった」など感想をいただきました。
6年2組にてグループ協議
授業の後半は、6年2組のクラスに移動し、グループ協議に参加しました。
話し合いのテーマは「人と動物が幸せに生きていける世の中にするためには」。
このテーマについて最後の討論がスタート。
どのグループも、これまでの学習を通じて得た知識をもとに、様々な視点から「人と動物の共生」について意見を出し合っていました。
協議後のグループ発表では、
・動物愛護法をもっと厳しくする。
・ペットショップ（繁殖場）をなくす。
・講習会を開き動物免許をつくる。
・簡単に飼えるようにしない。
・動物を飼ったらもう家族、しつけをしっかり！
・最後まで責任を持って飼う。
・保護センターから動物を引取る。
・命の大切さを学校で教える。
・みんなにもっと動物の現実を知ってもらう。
など、様々な意見がでました。
その中には、「人と動物は結局共生するのは難しいのではないか」との意見も…
確かに、環境問題や動物を取り巻く問題は、結局人間が作り出している問題であり、自然にとっても動物たちにとっても人間の存在は迷惑なものなのかもしれません。しかし、自然や動物と関わることなく生きていくことはまた不可能なことで、その中で最善の策を見出していけるのもまた人間の役割であり…
子どもたちは、様々な局面から問題を捉え意義のある話し合いとなっていました。
最後に
一年間、身近な動物たちの置かれている様々な現実について学び、動物たちの声なき声にじっと耳を傾け、どうしたらいいのかを真剣に考え続けてくれた皆さんは、動物の命と向き合うことによって、きっと他者の心にも寄り添える、そして自分をも大切にできるそんな素敵な心の持ち主へと更に成長されたのではないでしょうか。この学習が終わっても、動物たちの現実をどうぞ見守り続けてほしいと思います。
～「いのち輝くこどもMIRAIプロジェクト」をご支援ください～
このプロジェクトは皆さまからのあたたかいご支援で成り立っています。
皆さまからのご支援をもとに、今後は公募により学校の選定を行い
全国の小中学校を訪問する予定です。
“子ども達の心を育むいのちの教育”「こどもMIRAIプロジェクト」に
是非あたたかいご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
