千葉県館山市にある城山公園の孔雀園内で飼養されているニホンザルとキバタンの飼養環境が悪いとSNSに公開されていました。
その後当協会Evaも孔雀園を視察し、ニホンザルとキバタンが置かれている環境を確認してきました。
ニホンザルの「ラン」が置かれている檻は、奥行き約1~1.5m、幅約2m、高さ約2mの非常に小さな空間です。中にあるのは丸太が一本と、奥の角に渡してある三角の板のみで、中には人の目から隠れる場所もなく、地面も周囲の檻同様に鉄の柵です。また、檻全体は、南に大きく傾いています。
そして「ラン」の娘にあたるニホンザルの「ジョー」のいる檻も、4m×1.5mの小さな空間で斜面になっており地面はコンクリートです。二匹はいずれもたった一頭で置かれています。
ニホンザルは、木々が生い茂る環境に日に10km以上移動する動物です。高い知能と人間に近い感情を持つニホンザルを、土も踏めず、登る木の一本もない生理生態に全く配慮されていない狭い環境下に、24時間365日20年以上置くことは動物福祉に反しています。
またオウムのキバタンの「じゅん」においても、飛ぶことも羽を広げることもできず、くちばしで突く物もない小さな空間に置かれています。キバタンは、広大な密林で生きる動物です。羽を広げることができ、自由に動き回れるスペースが必要です。
以上のことから、城山公園内の孔雀園のニホンザルとキバタンの飼養環境改善を検討していただきたく、ここに強く要望いたします。
孔雀園には、多くの樹木が生えており、広い敷地内には花壇も整備されています。孔雀がいる場所には多数の木、奥には、日よけ雨避けの待機スペースがあり地面は土です。
ランとジョーの檻も土の上に広く作り、登れる木や遊具を置き、環境エンリッチメントに取り組むべきです。
キバタンも同様であり、広いスペースの確保が必要です。と同時に、将来的に寿命の長いキバタンだけが園内に残る可能性があるため、早急に適正環境で飼養できる次の飼養者を探してください。また園内の動物たちを定期的に獣医師に受診させるべきです。
当協会Evaは、動物福祉に反した展示を行う市に対し、改善を求める嘆願書を提出することにいたしました。
ぜひ皆様のお力添えをお願い致します。
ご賛同下さる方は、嘆願書をダウンロードしご署名していただき、館山市に直接郵送してください。自作の嘆願書でも構いません。
皆様ご協力の程、どうぞ宜しくお願い致します。
■金丸 謙一館山市長宛て
〒294-8601 千葉県館山市北条1145-1
問い合わせフォーム:市長への手紙
Tel:0470-22-3111 Fax:0470-23-3115
■館山市 建設環境部都市計画
〒294-8601 千葉県館山市北条1145-1
E-mail:tosikeikaku@city.tateyama.chiba.jp
電話(公園係):0470-22-3610
※PDF形式のファイルがダウンロードされます。
※只今厳罰化の署名用紙の郵送希望が殺到しているため、こちらの嘆願書の送付は受け付けていません。