「声なき命に あなたの声を」

今年の啓発ポスターのモデル犬であるシュナックス（ミニチュアシュナウザーとダックスフンドのミックス犬）のぺろちゃんは、元繁殖業者の多頭飼育崩壊現場から今年の3月に保護された子です。

崩壊現場に堆積した糞尿は約40センチ。劣悪な環境に加え、昨年の酷暑で相当数の犬が命を落とし、100頭近くいた中で生き残ったのはたった37頭...　
次々と動かなくなっていく仲間を前に、猛烈な腐敗臭と絶望、そして極限状態の空腹と渇きの地獄を奇跡的に生き長らえました。

規模の差こそあれ、このような事案は表に出ないだけで、全国的に散見されます。

また、当協会への動物虐待通報の殆どが「不適正飼養」いわゆる、ネグレクト（やらなくてはいけない行為をやらない）に該当するもので、全体の7割強を占めます。

• 給餌給水を怠る
• 病気や怪我をしても治療もせず放置する
• 糞尿が堆積したり死体がある場所に動物を置く
• 真夏の酷暑でも冬の極寒でも外で繋ぎ飼いをし拘束する

このような行為が該当します。

また「不適正飼養」は、繁殖業者だけではなく、ペットショップのバックヤードでも、動物カフェでも起きています。更には、善良な動物保護活動を謳いつつ、裏では保護動物を適正に飼養せず虐待環境下に置く動物愛護団体も存在します。そして一般飼い主もしかりです。

このような「不適正飼養による虐待」は、たとえ起訴されても、非常に軽い処罰が下されることが殆どで、私たちは動物虐待罪の厳罰化が必要だと考え、現在署名活動を行っています。

声に出して痛みや悲しみ、被害を訴えることが出来ない動物たちの「声なき命に」私たちは何が出来るのか。是非「あなたの声」を署名という形で届けて頂けたらと思います。

あなたの署名が動物たちに希望を灯します。