今年はあっと言う間に梅雨が明け、早くから猛暑が続き、人にとっても動物にとっても例年にも増して厳しい夏になっています。毎年この時期になると、当協会には、外飼いされ熱中症の危険があるワンちゃんについて多くの通報が寄せらせます。
日陰であっても30度以上の夏日の場合、無風で湿度も高ければ、人が室内で熱中症になることと同じように、動物も熱中症の危険にさらされます。
気づいた方が善意で注意しても「これが我が家の飼い方だから」「ずっと外飼いだから」と聞く耳を持たない飼い主もいるようですが、以前に比べ平均気温が少しづつ上がっていること、そしてここ数年の気候変動の特徴として、真夏日や猛暑日が増えていることから、夏場の飼養の認識を改める必要があります。
人間と違い汗をかけない動物を、炎天下の屋外に置いたり散歩させることにより、体内に熱がこもったまま放熱できず熱中症にかかってしまい、最悪亡くなってしまうこともあります。
「自分のペットは大丈夫」などと思わず対策をしてください。
熱中症になってしまったら?
飼い主には、動物が命あるものであることを十分に自覚し、その種類、修正に応じて適正に飼養・保管することにより、動物の健康及び安全を保持することが求められます(動物愛護法7条1項)。なお、動物を適切に飼育しなった場合は、動物虐待の罰則の対象になります(動物愛護法44条1項・2項)動物虐待は積極的(意図的)虐待はもちろん、ネグレクト(やらなければならない行為をやらないこと)も含まれ、その健康や安全を保持することが困難な場所に拘束することにより衰弱させることもネグレクトです。このような行為を行った場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処せられます。