動物虐待統計2023年度

動物虐待統計

2023年度

当協会Evaには、日々動物虐待の通報が寄せられています。
この度、2023年度令和5年4月から令和6年3月末の通報内容について集計しましたのでここにお知らせいたします。

動物虐待情報源

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情報源

  1. 通報者本人が目撃、あるいは関与した案件:56%
  2. インターネットからの情報:32%
  3. 知人からの伝聞:12%

インターネットが情報源の場合

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インターネットが情報源の場合

  1. SNSから:70%
  2. youtube等動画サイト:22%
  3. ニュースサイト:6%

インターネットが情報源の場合

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虐待していると思われる者について

  1. 第一種、第二種動物取扱業、動物関連業:35%
  2. 一般飼い主:31%
  3. その他:15%
  4. 不明:10%
  5. 虐待のネット投稿者:5%
  6. 動物に関係しない事業者:2%
  7. 動物愛護愛護センター:2%

その他は専門学校や乗馬クラブ、神社等。不明は虐待者が特定できない内容。動物に関係しない事業者は、企業の敷地内での虐待通報や鉄道会社であった。

虐待する動物取扱業者の内訳

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動物を虐待している者が動物取扱業及び
  動物関連業の場合の内訳

  1. 販売業者(ペットショップ・移動販売):33%
  2. 動物愛護団体(第二種無届含):30%
  3. 繁殖業者(第一種無登録含):30%
  4. 動物園、水族館、移動動物園、ふれあいカフェ:3%
  5. トリミングサロン・ホテル・シッター:4%

虐待する一般加害者の内訳

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動物を虐待している者が一般の場合の
  内訳

  1. 一般飼養者:86%
  2. SNS等投稿者:11%
  3. 動画サイトの投稿者:3%

被害動物について

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被害動物について

  1. 犬:46%
  2. 猫:33%
  3. 鳥類:4%
  4. 野生動物:3%
  5. ハムスター・モルモット:3%
    その他・不明は、牛、山羊、爬虫類等

通報内容について

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殺傷及び虐待行為の内訳

  1. ネグレクト:75%
  2. 殺傷:24%
  3. 遺棄:1%

ネグレクトの主な内容

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ネグレクトの主な内容

  1. 不衛生及び安全でない飼養施設・ケージ
  2. 不適切な温湿度・照明・臭気及び衛生動物の侵入する飼養環境
  3. 不適切な給餌給水・被毛・爪・相性等、動物の管理がされていない
  4. 疾病予防・駆虫・健康管理・治療をしない
  5. 閉じ込め(室内・車内・ケージ)

さまざまあるが、必ずしも一つの事案につき一つの行為ではなく、大抵は、不衛生な環境下で適正に給餌給水がされず、且つ病気や怪我をしていても適切な医療措置を行わず放置させるなど、複合的に困難な状況に置かれていることが多い。

まず情報源だが、2022年度の統計と比べると、インターネットからの情報を抜き、通報者が当事者であるケースが一番多い結果となった。動物虐待に対する世間の目が厳しくなっていることで、現場を目撃し動物を心配される方からの通報が増えていると思われる。なお、ネットの内訳はyoutubeなどの動画サイトはもちろん、手軽に拡散できるX(旧:Twitter)やInstagram、facebook等から情報を得ていることが多い。通報者がネット情報の場合、いつ起きた事なのか、当事者は誰なのか、場所の特定等情報の精査に時間がかかると共に証拠固めが難しい。

虐待の行為者を見ると、前年度と同様、第二種動物取扱業者の問題も多い。表向きは「動物愛護・保護譲渡」を掲げながら、実際はペット事業者の不要犬猫を仕入れ、適切な医療にかけず衰弱・死亡させたり、また社会化トレーニングもしないまま譲渡金目的に右から左へと譲渡させているという通報があとを絶たない。また、前年度と比較して、ペットショップなどの販売業者の通報が増えた。劣悪な環境下で飼育されていたり、店側の医療ネグレクトによって購入後に感染症や遺伝性疾患が見つかるなどの消費者被害の通報も多かった。

被害動物は犬が最も多い結果になった。これは当協会に通報があった虐待行為者として、ペットショップなどの販売業者が多かったことに起因するものと考えられる。

通報の中には信憑性や具体性に欠ける情報であったり、ネット上の人間関係のトラブルなど問合せに応える範疇を超えるものも多数ある。また社会の目が厳しくなり、特にネットや道で偶然見かけた一般の方の動物の扱い方について虐待行為だと通報いただく件数が増えている。確かに中には乱暴な扱いも見受けられるが、不適正な飼養管理状況、虐待を受けるおそれがある事態(規則第12条の2)につき改善の余地があるかどうか、若しくは動愛法の罰則に該当するかなど見極めが必要だ。

刑事告発に踏み切れるかどうかは証拠次第になりますので、動物虐待の内容でご通報される場合、具体的な証拠のご提供と客観的な情報の精査をお願いいたします。引き続き情報のご提供をどうぞよろしくお願いいたします。

動物愛護法違反の検挙数

動物虐待検挙件数の推移

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2024年4月、警視庁のまとめにより、昨年1年間の動物虐待検挙数が181件あり、206人が逮捕・書類送検されたことがわかった。統計を取り始めた10年以降、21年の170件、199人を抜き、件数・人数ともに過去最多となった。
虐待された動物は猫(97件)と犬(65件)で9割近くを占める。ウサギ、馬、牛、ハムスターなどへの虐待もあった。内容別では、生きたまま捨てる「遺棄」が64件、えさを与えなかったり劣悪な環境で飼ったりする「虐待」が57件、「殺傷」が41件と続いた。

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