幼齢の犬猫が、たった一匹でペットショップのショーケースに並ぶ姿に疑問を感じてください。そして売れ残ったらどうなるか想像してください。そこをリアルに想像できたら「可愛い!」とは言えなくなるでしょう。動物を迎える時は、行政や民間の保護施設に、新しい飼い主を待っている動物がたくさんいます。ぜひ里親になる選択をしてください。
迷子や脱走、また災害などの有事の際、たとえ首輪をしていても、そこに飼い主情報がなければ、動物は飼い主の元には戻れません。必ずマイクロチップや鑑札、迷子札の装着をしてください。(鑑札と注射済票の装着は飼い主の義務)また迷子になったら「そのうち戻ってくるだろう」ではなく、保健所や警察、動物保護センターに連絡を。施設に収容された動物は、収容期日がきたら処分対象になることもあります。必ず探してください。
ストレスでぐるぐると目まぐるしく地面を回り続ける動物、短い鎖で繋留されている猛禽類、それぞれの動物種に不適正な環境下での展示。そんな動物を見て、子ども達に触らせる。それが正しい「ふれあい」でしょうか。単なる「ふれあい」は、人間の支配下に置かれた動物を、好きに扱っても良いという真逆の教育にしかなりません。大人がそして企業は、責任ある立場で、真の子どもの情操教育について考えていかなくてはいけません。
自分の体調が悪い、手が回らないからと動物の世話を怠っていませんか。病気の動物を病院に連れて行かない、番犬扱いで外でつなぎっぱなし、ケージに入れっぱなし、世話は餌と水だけ(もしくは餌も水も与えない)散歩にも行かない…、それらはみなネグレクト(動物虐待)です。迎えた命に責任を持てない飼い主は、動物と暮らす資格はありません。迎えないという判断も不幸な動物を増やさないための方法です。
動物虐待は犯罪です。近所の犬がひどく痩せていて、餌や水を入れる容器はいつも空っぽ。近所のおじさんが、犬を蹴飛ばしている。ネットに動物に暴力をふるっている動画がアップされていた。そんな状況は、紛れもなく動物虐待です。気づいた人が見過ごしたり無関心だったら、その動物は誰が守れますか?そこにいる動物は、空腹と恐怖と痛みの中で、ひたすら今を耐え生きるしかないのです。動物虐待を見たら迷わず地元の警察、保健所などに通報しましょう。あなたの行動が動物の命を救うのです
「5つの自由」に基づく動物福祉の評価表
Animal Welfare Assessment by(注※)RSPCA,WOAH
(注※)
RSPCA:Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals(英国王立動物虐待防止協会)
WOAH:World Organization for Animal Health(世界動物保健機関)