動物虐待統計2024年度

動物虐待統計

2024年度

当協会Evaには、日々動物虐待の通報が寄せられています。
この度、2024年度令和6年4月から令和7年3月末の通報内容について集計しましたのでここにお知らせいたします。

動物虐待情報源

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情報源

  1. インターネットからの情報:50%
  2. 通報者本人が目撃、あるいは関与した案件:36%
  3. 知人からの伝聞:11%
  4. テレビ番組:3%

インターネットが情報源の場合

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インターネットが情報源の場合

  1. SNSから:69%
  2. youtube等動画サイト:29%
  3. ニュースサイト:1%
  4. ホームページ:1%

インターネットが情報源の場合

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虐待していると思われる者について

  1. 第一種、第二種動物取扱業、動物関連業:36%
  2. 一般飼い主:29%
  3. 虐待のネット投稿者:17%
  4. その他:13%
  5. 不明:4%
  6. 動物に関係しない事業者:1%

その他はストリーミングサービスでの番組、ペット用品メーカー、近隣住民、一般企業等。不明は虐待者が特定できない内容。

虐待する動物取扱業者の内訳

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動物を虐待している者が動物取扱業及び
  動物関連業の場合の内訳

  1. 繁殖業者(第一種無登録含):42%
  2. 動物園、水族館、移動動物園、ふれあいカフェ:19%
  3. 販売業者(ペットショップ・移動販売):18%
  4. 動物愛護団体(第二種無届含):14%
  5. 動物病院:3%
  6. トリミングサロン・ホテル・シッター:2%
  7. しつけ教室:2%

虐待する一般加害者の内訳

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動物を虐待している者が一般の場合の
  内訳

  1. 一般飼養者:62%
  2. SNS等投稿者:27%
  3. 動画サイトの投稿者:11%

被害動物について

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被害動物について

  1. 犬:40%
  2. 猫:30%
  3. 鳥類:9%
  4. その他・不明:9%
  5. ハムスター・モルモット:5%
  6. 野生動物:5%
  7. ウサギ:2%
    その他・不明は、馬、山羊、動物園動物等

通報内容について

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殺傷及び虐待行為の内訳

  1. ネグレクト:71%
  2. 殺傷:26%
  3. 遺棄:3%

ネグレクトの主な内容

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ネグレクトの主な内容

  1. 不衛生及び安全でない飼養施設・ケージ
  2. 不適切な給餌給水・被毛・爪・相性等、動物の管理がされていない
  3. 閉じ込め(室内・車内・ケージ)
  4. 不適切な温湿度・照明・臭気及び衛生動物の侵入する飼養環境
  5. 疾病予防・駆虫・健康管理・治療をしない

必ずしも1つの事案につき1つの行為ではなく、大抵は、不衛生な環境下で適正に給餌給水がされず、且つ病気や怪我をしていても適切な医療措置を行わず放置するなど、複合的な状況に置かれていることが多い。

まず情報源だが、2023年度の統計と比べると、通報者が当事者であるケースでなく、インターネットからの情報が一番多い結果となった。動物虐待に対する世間の目が厳しくなっていることで、ネット上で動物虐待や劣悪な飼養環境などを目撃した方からの通報が増えている。なお、ネットの内訳はyoutubeなどの動画サイトはもちろん、手軽に拡散できるX(旧:Twitter)やInstagram、TikTok等から情報を得ていることが多い。ネット情報の場合、いつ起きた事なのか、行為者は誰なのか、場所の特定等情報の精査に時間がかかると共に証拠固めが難しい。しかし、通報が多ければ警察が捜査に踏み込む場合もある。ネット上で明らかに動物を殺したり傷つけている写真や動画を目撃したら、ぜひお近くの警察署にご通報をお願い致します。

虐待の行為者を見ると、前年度と同様、第二種動物取扱業者の問題も多い。表向きは「動物愛護・保護譲渡」を掲げながら、実際は多頭飼育崩壊を起こし、適切な医療にもかけずに寄附金を集めているという通報もあった。街頭での動物を連れた募金活動の通報もあった。また、前年度と比較して、繁殖業者の通報が増えた。非常に劣悪な環境で飼育され、給餌給水もまともにできていないなどの内部通報や、繁殖業者から直接購入後、感染症や遺伝性疾患が見つかるなどの消費者被害の通報も多かった。そして、動物園やふれあいカフェの通報も多かった。犬や猫など身近な動物だけでなく、野生動物を動物福祉に全く配慮していない環境で展示をする施設が増えている。象がブルフックで殴られながら芸当を強いられていたとの通報もあった。

被害動物は犬が最も多い結果になった。これは当協会に通報があった虐待行為者として、犬の繁殖業者が多かったことに起因するものと考えられる。

通報の中には信憑性や具体性に欠ける情報であったり、ネット上の人間関係のトラブルなど問合せに応える範疇を超えるものも多数ある。また社会の目が厳しくなり、犬の外飼いについて暑さや寒さをしのげない小屋で飼育されていて可哀想だというご通報も多かった。

ネットに投稿されたものの中には乱暴な扱いも見受けられるが、不適正な飼養管理状況、虐待を受けるおそれがある事態(規則第12条の2)につき改善の余地があるかどうか、若しくは動愛法の愛護動物殺傷罪や虐待罪に該当するかなど見極めが必要だ。

刑事告発に踏み切れるかどうかは証拠次第になりますので、動物虐待の内容でご通報される場合、具体的な証拠のご提供と客観的な情報の精査をお願いいたします。引き続き情報のご提供をどうぞよろしくお願いいたします。

動物愛護法違反の検挙数

動物虐待検挙件数の推移

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2025年3月、警察庁のまとめにより、昨年1年間の動物虐待検挙数が160件あり、182人が逮捕・書類送検されたことがわかった。前年より減少したものの、依然として高水準で推移している。
警察庁は「引き続き、動物の愛護について行政的な権限や専門的な能力を有する自治体、関係機関・団体等との連携を強化し、適切な捜査を推進する」としている。

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