インターネットやSNSには愛らしい猫の動画や写真があふれ、猫をテーマにした書籍やイベント、雑貨なども数多く見られます。猫は今や、多くの人に愛される身近な存在となりました。
2025年の「全国犬猫飼育実態調査」(一般社団法人ペットフード協会)によると、日本で飼育されている犬は約682万頭、猫は約885万頭と推計されており、猫は犬を上回る頭数が飼育されています。
一方で、「散歩が不要だから飼いやすい」「犬より世話が楽」といったイメージだけが先行し、十分な知識や準備がないまま飼い始めるケースも少なくありません。
しかし、猫も私たちと同じように、感情や苦痛を感じる命です。適切な食事や医療、快適な飼育環境、不妊・去勢手術などの繁殖管理、そして最期まで責任を持って飼育することが求められます。
猫を愛することは、かわいがることだけではありません。その命を理解し、生涯にわたって責任を持つことこそ、本当の愛情だと私たちEvaは考えています。
※出典:一般社団法人ペットフード協会「2025年 全国犬猫飼育実態調査」
環境省の令和6年度「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」によると、全国の自治体に引き取られた犬は17,399頭、猫は22,010頭でした。また、殺処分された犬は1,964頭、猫は4,866頭で、そのうち2,579頭が離乳前を中心とした幼齢猫でした。
(環境省令和6年度 犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況)
全国の動物愛護団体や活動家は、保護した犬や猫の治療や譲渡活動に日々尽力しています。しかし、すべての命を救い、新しい家族へつなぐことには限界があります。
望まれない繁殖を防ぐためには、不妊・去勢手術が欠かせません。手術は、多頭飼育崩壊や飼育放棄、殺処分される命を減らすことにもつながる、大切な取り組みです。
また近年では、地域住民、ボランティア、行政が協力し、不妊・去勢手術を施した猫を地域で見守る「地域猫活動」が全国に広がっています。地域猫活動は、猫の命を守るだけでなく、繁殖を防ぎ、地域の生活環境の改善にもつながる取り組みです。
増やさないことも、命を守る責任です
(環境省:「もっと飼いたい?」pdf)
猫への関心が高まり、多くの人が猫と暮らすようになったことは喜ばしい一方で、その人気が新たな課題を生み出すこともあります。
需要が高まれば、それに応えるために繁殖や流通も増えていきます。動物福祉に配慮した事業者がいる一方で、過度な繁殖や不適切な飼育管理、遺伝性疾患への配慮が十分でない繁殖などが問題となるケースもあります。また、流通の過程で新しい飼い主と出会えない動物が生じることも懸念されています。
さらに、「猫は犬より飼いやすい」というイメージだけで迎えられた結果、十分な知識や準備がないまま購入され、飼育放棄や多頭飼育崩壊につながる事例も後を絶ちません。
猫は散歩が不要でも、適切な食事や医療、室内環境の整備、健康管理、そして生涯にわたる責任ある飼育が必要な大切な命です。
猫を迎える前に、その習性や必要なケアを正しく知り、「最期まで責任を持って共に暮らせるか」を考えることが、猫にとっても、人にとっても幸せな暮らしにつながります。
猫ブームで終わらせない、命を迎える責任を、社会全体で育んでいくことが大切です。
猫をお迎えする時には、たくさんの用品を揃えるためにお金がかかります。また病気や怪我をしたら高額な医療費もかかるでしょう。
また、猫は基本的にはしつけはできません。大事なバックや靴にオシッコをされたり、嘔吐でカーペットを汚したり、飛び乗られたりぶら下がってきて、お気に入りのセーターやコートに穴が開いたりほつれたりすることも多々あります。
そんな時、自由な猫を寛大に受け止められますか?
そして現在お住まいの集合住宅は、建物の規約でペットの飼育が禁止されていませんか。禁止されている場合、ペット可の住居を探すことはできますか?
また今後、転勤や結婚など、生活環境の変化による引越しはありますか。その際、引越し先の土地でペット可の住宅を探すことはできますか?