「殺処分ゼロ」という言葉はだいぶ認知されてきましたが、センターでの殺処分がゼロになることが最終ゴールではありません。
2014年秋の犬の大量死事件に対し、昨年9月施行の改正動物愛護法により、業者からの引き取り依頼を行政が拒否できるようになったことが原因かと報道されていますが、それだけが問題ではなく、もともと流通経路に乗る前からあたり前のように犬を業者が処分してきたことが、たまたま今回事件として顕在化したのだと思います。
生体小売業というビジネスモデルのあり方自体が変わらないと、この先「大量消費」→「大量生産」の構図は変わりません。どの業界でも形ある商品には在庫、賞味期限切れ、不良品というものが存在します。命が商品になっている以上、在庫、賞味期限切れ、不良品とは命のことなのです。
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