当協会Evaには、日々動物虐待の通報が寄せられています。
この度、2022年度令和4年4月から令和5年3月末の通報内容について集計しましたのでここにお知らせいたします。
まず情報源だが、2021年度の統計と比べると、通報者が当事者であるケースを抜き、インターネットからの情報が一番多い結果となった。ネットの内訳は、youtubeといった動画サイトももちろんだが、手軽に拡散出来るTwitterやInstagram、facebook等から情報を得ていることが多い。通報者がネット情報の場合、いつ起きた事なのか、当事者は誰なのか、場所の特定等情報の精査に時間がかかると共に証拠固めが難しい。
被害動物は猫が最も多い結果になった。
虐待の行為者を見ると、前年度と比べ、第二種動物取扱業者の問題が増えている。表向きは、動物愛護・保護譲渡を掲げながら、実際はペット事業者の不要犬猫を仕入れ、適切な医療にかけず衰弱・死亡させたり、また社会化トレーニングもしないまま譲渡金目的に右から左へと譲渡させているという通報があとを絶たない。
通報の中には信憑性や具体性に欠ける情報であったり、ネット上の人間関係のトラブルなど問合せに応える範疇を超えるものも多数ある。また社会の目が厳しくなり、特にネットや道で偶然見かけた動物の扱い方について虐待行為だと通報いただく件数が増えている。確かに中には乱暴な扱いも見受けられるが、不適正な飼養管理状況、虐待を受けるおそれがある事態(規則第12条の2)につき改善の余地があるかどうか、若しくは動愛法の罰則に該当するかなど見極めが必要だ。
刑事告発に踏み切れる件数は証拠次第であることから、みなさまにお願いしたいことは、動物虐待の内容で通報する場合、具体的な証拠のご提供と客観的な情報の精査をお願いいたします。引き続き情報の提供どうぞよろしくお願いいたします。