12月14日(水)、Evaは「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟 第17回総会」に参加いたしました。
まずは、改正動物愛護法の施行状況について、環境省動物愛護管理室と日本獣医師会からの報告があり、続いて議員より今後の活動計画について説明がありました。
その後、各議員やアドバイザーによる質疑応答が行われました。
■環境省動物愛護管理室から、改正法の施行状況と来年度予算概算要求について
新たな飼養管理基準の施行状況に伴う対応事例
①基準の運用指針(解説書)を作成
②相談窓口の設置
③自治体との連携事例の紹介
マイクロチップの登録状況(令和4年11月30日時点)
犬358,504頭、猫150,196頭、合計508,700頭
※移行登録件数(152,634頭)含
動物愛護管理推進費
令和5年度は401百万円の予算を要求。
動物愛護管理室の核となる予算では、動取業による適正飼養等の促進やマイクロチップの施策推進事業等の動物適正飼養推進・基盤強化事業である。
■日本獣医師会から、マイクロチップ装着義務化の状況について
令和4年5月31日以前にマイクロチップ登録機関に登録されている情報を、環境省の新規の法定登録に移管することは出来ない。よって現在移行した法定登録数は15万頭に留まる。
現在の運用状況を鑑み、国が運用するデータベースに既存の登録団体の持つデータを格納し、一体的に管理できるよう改善を求めたい。また現在1億円の赤字につき、新規の法定登録料の300円の改定、及び逸走時や災害時における情報検索の一元化等の利便性向上をはかる要請がされた。
今年4/25にマイクロチップが議論された議連レポートはこちら▶
■福島議員から、動物愛護法改正までの流れと課題について
2025年の7月には参議院選挙があること、またその前の6月は、前回の改正から「施行後5年」にあたることから、それまでには改正案をまとめたい。
参議院選挙後になるようなら、その年10月の衆議院議員の任期満了まで何とか改正内容を固めたい。
検討課題は以下の通り。
①大部分の事項は施行済みだが、未施行の事項(上限飼育頭数)が若干残っている
②既に施行された事項についての施行状況の検討
③次回の法改正で想定される項目の洗い出し
④次回の法改正の時期及び進め方
■各議員やアドバイザーによる質疑応答
Q. 平山議員
マイクロチップ装着の際、神経に触るなどして障害が残った事例相談を受けている。
環境省として、同様の事例の発生件数を把握しているのか。
又、犬種・猫種別に、装着時の種特異的な注意事項及び前述した障害が残った場合等の対応・補償ガイドラインが必要だと考える。
A. 環境省
そういった事例件数の集積は行っていない。
又、装着方法についてのガイドラインを環境省のサイトで公開しているので参照していただきたい。
Q. 浅田様
悪質な繁殖事業者の獣医師が打った場合はどうなのか。そういう獣医師は信用できない。
環境省や日本獣医師会は悪質な繁殖業者がマイクロチップ装着を依頼する獣医師を確認できないのか。
Q. Eva杉本
犬・猫の大量生産、大量流通がマイクロチップ装着事故を引き起こしやすい状況を作り出しているのではないか。
A. 環境省
通常、獣医師であればマイクロチップ装着手技は困難なものでないと考えるが、十分な技術を持った獣医師に装着を依頼するのが適切である。
A. 日本獣医師会
普通はマイクロチップ装着により有害な反応がでることなどまずないと考える。
しかし、オークション会場において、動物の保定もなく流れ作業的にマイクロチップをぽんぽん打っている光景をたまたまメディアで見て驚いた。
あのようなやり方は小動物臨床を行う獣医師にとっては馴染みがない。
Q. 福島議員
マイクロチップ装着に係わる問題の集積など環境省や日本獣医師会で行えないのか。
A. 環境省
飼養管理基準の中でマイクロチップについても触れている為、自治体から報告を受けることはできると考える。
又、法定登録機関にそういった事例の集積ができないか相談してみる。
A. 日本獣医師会
日本獣医師会所属の獣医師からは問題があれば報告をうけているが、入っていない獣医師約3割については情報は上がってこない。
動物用ワクチンのように、マイクロチップも薬機法に基づきそういった事例の集積も可能だとは思うが、仕組みの整備や指導は国にお任せするものである。
Q. 小宮山議員
粗雑にマイクロチップが装着された場合も、環境省の説明にあったマイクロチップの登録件数に含まれているのか。
又、善良な獣医師と、職権乱用をしているような獣医師の見分け方が知りたい。
A. 環境省
販売事業者のもとでマイクロチップを装着された犬・猫の頭数も含まれている。
又、事業者を擁護するわけではないが、ペットオークション会社など販売事業者に所属しているような獣医師はマイクロチップ装着に慣れており、技術も十分あると考える。
A. 日本獣医師会
マイクロチップ装着技術の習熟度をはかるのは難しいが、慣れているからといって事故が起こらないとは限らない。むしろ慣れた頃に起こる可能性も十分あり得る。
■逢沢会長より
新体制になり早速課題も見えてきた。選挙などのスケジュールも念頭に置きつつ、ペット愛好家並びに国民皆様の期待に応えられる議連でありたいと考える。
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いよいよ2025年6月目途の次回法改正に向けて、議連がスタートすることになりました。
Evaからは、前回課題が多すぎて非常に時間がなかったことから、早急に議連PTの開催をお願いいたしました。まずは次回の法改正でメインとなる項目の洗い出しが、おそらく来年の通常国会からスタートすると思われます。
動物虐待の罰則が厳しくなっても、その手前での緊急一時保護や所有権の一時的な停止が実現しなければ、スムーズな救助には繋がりません。また一度業を始めたらなかなか取り消されない動物取扱業の許可制の議論など、項目は多岐に渡ります。今後も現場の問題を伝えつつ改正にむけて力を尽くしてまいります。
12月4日Evaは、尼崎市を拠点に動物愛護活動に取り組んでいるNPO法人C.O.Nさんのシンポジウムにお招きいただき、「日本の動物愛護が向かうべき輝く未来」として動物愛護講演をさせていただきました。
講演会では、動物虐待の問題と事件化する前の取り締まりの大切さについて、また安易に購入できてしまうことの危うさやペット流通、そして高齢者とペット問題についてお話ししてきました。
その後フォトエッセイストの児玉小枝さんによる、飼い主に捨てられた犬たちの写真と共に「老犬たちの涙」の講演があり、その後の第2部のパネルディスカッションでは、高齢者とペットのさまざまな問題、長期入院や介護施設への入所、またお亡くなりになった後の残されたペットの世話や引き取り手に困る問題を地域包括支援センターや訪問介護ヘルパーらの実例を交えながら話し合われました。
日曜の午後という時間にも関わらず多くの方にお越しいただきました。どうもありがとうございました。
10月17日、Evaは、姫路商工会議所青年部の例会にお招きいただき、動物愛護講演をさせていただきました。
Evaの日々の活動のご紹介から、昨年夏に起きた至上最悪の動物虐待事件、そしてそれらをとりまくペット流通問題や虐待罪を含めた法改正の内容についてお伝えさせていただきました。
また私たちの生活には、動物や環境問題がさまざま関わっていることから、野生動物の問題、野生種を使った動物カフェ、そしてバタリーケージなど畜産の話しなどもお話ししてきました。
週の頭の月曜日の夜にご参加頂きました皆さま、本当にどうもありがとうございました。動物問題が身近でない方にも動物問題について考えていただける機会を頂けました事を心より感謝申し上げます。
10月17日、兵庫県尼崎市「尼崎あきんど俱楽部25周年記念式典」にお招きいただき動物愛護講演をさせていただきました。
Evaの活動のご紹介から、「殺処分ゼロの弊害」「ペットの流通システム」についてを取り上げ、日本社会が抱える動物問題についてお伝えさせていただきました。
また最後に、愛猫さくらちゃんの介護の経験を通し学んだ「生きることとは」「幸せとは何か」についてもお話しをさせていただきました。
10月3日Evaは、兵庫県弁護士会主催の市民シンポジウム「動物虐待事件の実効的対応を考える」に出席しました。
Evaからは、当協会に寄せられる動物虐待事案の通報傾向やこれまでの処罰結果等についてお話ししてきました。
その後、弁護士による今年9月に新たに設立された「どうぶつ弁護団」の概要と機能について、そして神戸市獣医師会副会長からAI技術を駆使した臨床獣医師による動物の不審死因鑑定と社会貢献についてのご報告があり、後半はパネルディスカッションが行われました。
パネルディスカッションは、動物虐待事件を扱う際の難しさや、そういった虐待事件について実効性のある対応はどういったものか、などについて話し合われ大変有意義な時間となりました。
9月22日Evaは、大阪府の動物愛護イベントに出席し、大阪府の取り組みのあと、Evaの活動内容の中の、特に刑事告発を含めた動物虐待事件の取り組みについて詳しくお話ししてきました。
不適正な環境に動物が置かれ続けることは、その苦痛が非常に長引くし、飢えと苦痛が続けばその延長は死と直結します。
Evaに届く通報には限りがあるし、その中から確固たる証拠を揃えられる案件はわずかです。
ということは、どれだけ多くの動物が、こうしている今もなお声をあげることが出来ないまま、人知れず闇の中で耐え生きているか。
動愛法の改正、数値規制の施行。
劣悪管理を続ける事業者や飼養者はそれらを守っていかなければなりませんが、決まりを守ってない場合は守らせていかなければいけません。
ですのでやはり立入権限のある行政には、刑事告発に至るまで悪化させず、指導や勧告、措置命令など、改善させる若しくは守れない事業者には撤退していただくよう権限の行使をしていただくことが重要です。
吉村知事は「魂を持って対応していかなければならない」と仰っていました。
「動物の命、動物の福祉を守る」その思いさえあればシンプルなこと。今後の「おおさかアニマルポリス」に期待です。
Evaでは9月を「動物愛護月間」と位置づけ素敵で楽しいゲストの皆さまをお招きし”スペシャル対談”をお届けしました。第1回目のゲストは、理事長杉本のものまねもやってくださっている、ものまね女王の清水ミチコさん!そして2人目はふうちゃんらいちゃんねるも大好評!また動物愛護団体さんへのボランティア活動にも勤しむ、真面目で心優しきサンシャイン池崎さん。そして最後は動物活動家なみの保護活動をしているお笑い芸人ミキの亜生さんです!
Evaチャンネルはこちら
みなさんは幻のコーヒーと言われている「コピ・ルアク」をご存知ですか?ジャコウネコが食べたコーヒーの実が、その体内で発酵し、糞となり未消化で排泄されるのですが、そのコーヒー豆に香りが増すという希少性から「世界一のコーヒー」や「幻のコーヒー」といわれ高級珈琲豆として取引きされています。日本でも取扱い店舗で飲めますし、多くの通販サイトで購入もできます。
ですが、このコーヒー豆を排泄させるために多くのジャコウネコが劣悪な管理下で飼育されています。このたび動物の権利団体であるPETAAsiaからインドネシアのコピ・ルアク農場における調査レポートをいただき、当協会Evaからも日本国内の販売業者に取扱い中止のメールをお送りしました。
是非ご一読下さい。
詳細はこちらをクリック
9月20日~26日の動物愛護週間に向けた、Evaオリジナル啓発ポスターチラシが完成いたしました!
今年のテーマは「おもいやりは、想像。」
「暑い中外に犬を繋ぎっぱなし」「散歩に行かない」「病気なのに病院に連れて行かない」など耳を疑うご相談が当協会にも多数寄せられます。
「暑い、寒い、痛い、寂しい…」といった感覚や感情は動物たちも私たち人間と同じです。
だからこそ、私たちは精一杯「想像すること」で彼らの気持ちに気づき、思いやりを持って接しなければなりません。
人が誰かを思いやる気持ちと同じように、動物の立場になって考えることができれば、必ず「動物の幸せ」に繋がります。
チラシの裏面も是非お読み下さい。
送付は9/15(木)前後を予定しております。
ドッグカフェ、ペット雑貨店、トリミングサロン、動物病院はもちろんのこと、あらゆる店舗や飲食店、企業様の広報スペースに、また一軒家にお住まいの方でご自宅の壁に貼ることが可能な方に無償配布いたします。
また、チラシはイベント等での配布にご協力をお願い致します。
詳細はこちらをクリック
2021年当協会に通報があった埼玉県さいたま市の猫の繁殖事業者による動物虐待事件について、Evaは告発状を提出、9月9日に受理されました。
動物を取り扱うプロであるはずのこの繁殖事業者は、儲けに使った猫が病気になったり繁殖不能になるなど、体調に問題のある猫を一つの部屋に隔離するという行為を続けました。
感染症が蔓延した部屋に閉じ込められたら、猫が自力で外に出ることは不可能です。適切な獣医療措置を受けさせず放置した結果、部屋内及び施設内で疾患が慢性し、それにより多くの猫が重症化しました。中には保護後治療の甲斐なく死亡した猫もいました。
長きに渡り命を命と思わない劣悪な管理により、これまで被害を被った猫は多数いたと思われ、到底許されるべき行為ではありません。
昨年の通報からこれまで約1年、この度やっと告発状が受理されました。今後は綿密な捜査と厳格な処分を望みます。
詳しくはこちらをクリック
8月7日、Evaは、深沢ハウスPOCさん主催の動物愛護講演会に参加いたしました。
長野県松本市で起きた動物虐待事件から動物虐待罪の厳罰化や動愛法改正の話し、そしてペット流通問題。犬や猫と暮らす際に飼い主が守らなければならないこと、また災害時の備えなど多くの動物問題についてお話ししてきました。
日曜午後の貴重なお時間に、会場に足をお運びいただいた皆様どうもありがとうございました!
2021年夏に発覚した長野県松本市の史上最悪の動物虐待事件について、当協会Evaは動物愛護管理法違反(44条1項・2項)及び狂犬病予防法違反で刑事告発していました。
当初、2項の虐待罪のみ起訴されていた件について、Evaでは無免許で犬を帝王切開した殺傷罪でも立件を求め、今年1月に長野地方検察庁松本支部に追起訴の署名を提出いたしました。
8月6日、1項違反で追起訴されましたのでご報告いたします。
この事件は、単に不適正に飼養したといった虐待のみで終わらせるというような事案ではなく、明らかに殺傷罪に問われ且つ厳しく処罰されるべきです。
50,842筆の署名にご協力いただいたみなさま、一歩前進いたしましたので、今後は厳正に裁いていただけるよう引き続き裁判の行方を厳しく注視していきたいと思います。
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今回のオリジナルTシャツは、小学館ビッグコミックオリジナル「しっぽの声」最終話のメッセージをTシャツに使用させていただきました。
「Listen to the voice of animals ―from the Planet of Animals.」
(「しっぽの惑星から聞こえてくる 動物たちの声に耳を傾けて」)
地球上に生きる様々な動物たちと植物が一つの円(サークル)を描いているデザイン。
私たちは地球上のあらゆる動物たちの声に耳を傾け、彼らの目線になって考え、最善を尽くすよう努めなければなりません。
そうでなければ、動物の幸せも、私たち人間の幸せも、地球の未来もないでしょう。
動物問題・地球環境の問題、我々が抱える問題は多岐に渡ります。
今こそ私たちは真摯に彼らの声に耳を傾ける時だと思っています。
オーガニックコットン100%だから、とっても肌触りが柔らかで着心地抜群です!
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毎年9月の動物愛護週間に向け制作しておりますEvaオリジナル「啓発ポスター・チラシ」の撮影を7月28日都内で行いました。
毎年Evaのポスター制作には、多くの方にご協力を頂き、大変ありがたく思っております。
今年は、メディアの方にも取材いただきました。
9月に無償配布を予定しておりますので、今年の啓発ポスター・チラシも乞うご期待ください。
自宅の浴槽に子猫を投げ入れたり、子猫の首を絞めあげる様子の動画がSNSに投稿されたことを受けて、当協会Evaは、動物愛護管理法違反として刑事告発をしていたところ、2022年3月に名古屋地検は、嫌疑不十分で不起訴処分としました。
詳しくはこちらをクリック
2022年はあっと言う間に梅雨が明け、早くから猛暑が続き、人にとっても動物にとっても例年にも増して厳しい夏になっています。毎年気温が高い時期になると、当協会には、外飼いされ熱中症の危険があるワンちゃんについて多くの通報が寄せられます。
犬や猫などの動物は被毛に覆われ、また汗をかけないため体内に熱がこもったまま放熱できず、体温調節がうまくできません。特に気温と湿度の高い日には熱中症にならないよう注意が必要です。ぜひ啓発チラシをご活用ください!
詳しくはこちらをクリック
当協会に通報があった動物虐待事件について、Evaは奈良地方検察庁へ動物愛護管理法第44条1項違反で申入書を提出しました。
詳しくはこちらをクリック
5月23日(月)、Evaは「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟 第10回動物愛護法PT」に参加いたしました。今回の主な議題は、動物虐待動画の規制に関して。素案を作成した弁護士より要請内容の説明がありました。
2017年、さいたま市の元税理士が起こした凄惨な動物虐待事件で、アップロードされた虐待動画を観て精神的苦痛を負った原告らが、さいたま地方裁判所に損害賠償請求訴訟を起こした。その経緯から動物虐待動画の規制が必要である。
理由として
・精神的な障害(PTSD)をもたらしうるため
・青少年への悪影響を防ぐため
・児童ポルノに類似した悪影響を防ぐため
・犯罪行為(動物愛護法44条違反)を防ぐため 等
それに対しアドバイザーや議員からの意見や質問
◆NPO法人動物実験の廃止を求める会 和崎様
動物実験や毛皮問題等で実態を伝えるためにネット上に公開している動画まで違法にあたるか。
◆佐藤弁護士
資料に「国民の権利を擁護する」とあるが、具体的に何の権利を擁護するのか。又、表現の自由との兼ね合いが出てくるので、問題の動画をアップする行為という点に絞った方が良いのではないか。また動物には権利主体性がないので、どう人間の権利に絡めた表現をして動物を守るというところに落とし込むのかが難しい。
◇弁護士回答
何の権利を擁護するのかについては、虐待動画を観たことにより精神的負担を負った人の”精神的被害の救済”というもの。確かに表現の自由との緊張関係が出てくるので、米国における法規制の運用状況等をさらに調査することは取組の1つとして考えられる。
◆PEACE 東様
人間に対する虐待動画を規制する法律がない中、動物に対する虐待動画を規制することができるのか。又、活動の一環として公開している畜産動物等の動画まで規制されてしまうのか。対象動物の範囲に関しては、爬虫類や節足動物に対する残虐な動画が動画サイトにアップされているので、議論の余地があると思う。
◆渋谷弁護士
どういう動物にどういう被害が出ているのか調べ、対象動物を検討する必要があるのではないか。
◇弁護士回答
表現の自由との緊張関係で申し上げれば、犬・猫・飼鳥に限定するのが現実的と思う。
◆太田様
動画を観た人の精神的負担をなくそうというところが強調され過ぎていて、あくまで動物虐待をなくすといった建付けにしないと話がおかしくなってくると思う。
◆Eva杉本彩
こういう動物虐待動画が上がることによって通報や検挙に繋がっていくという事実もあるので、規制によって通報や検挙の妨げにならないようにしていって欲しい。
◆浅田美代子様
動物虐待動画は即削除されるべきだと思う。そういうことはできないのか。「5ちゃんねる」は、コンテンツの削除要請をしても対応してくれない。
◆塩村議員
判例を積み重ねればそういったことも可能だと思う。世論で変えていくとやりやすい。
◆Eva松井
2017年からさいたま市の事件含め、当協会で関わったネット上の大きな事件はこれまで5件。動画は確固たる証拠になるので、それをもとに刑事告発をし、事件を世の中に伝えることで抑止にも繋げていきたい。完全にそういった動画が動物虐待と共になくなるのなら良いが、単に動画を見えないものにしてしまうのは虐待犯を闇に封じ込めることになると思う。
あと、サイトの管理者に削除要請をし動画を消させることは虐待事件をなかったことにしてしまう。それをやるのなら同時に警察のサイバー科が迅速に捜査する仕組みを並行して作ってほしい。
◆環境省
動物愛護管理法は動物そのものの保護を謳っておらず、動物を愛護する気風を招来するものとなっている。この動物愛護管理法に照らして何がどこまでできるのかを議論していくのが良いのではないか。又、虐待動画をアップロードするということは既に虐待行為が伴っているということ。動画をアップロードする行為においては表現の自由の問題も出てくるので、どういった行為をどこまで規制するのが最も効果的かを考えていかないと目的がぼやける。
◆塩村議員
何を防いでいくのかを改めて議論し直し、どういう法律のアプローチがあるのか。迅速に対応できる手続きや法改正等、犯人を早く捕まえられる方策を考えられないか。警察庁が窓口を設けダイレクトにやってくれればよいと思う。そういうことは現状できないのか。
◆環境省
緊急性のあることは110番してほしい。
参考⇒「インターネット上で動物虐待動画等を発見した場合の対応(環境省:動物虐待等に関する対応ガイドライン)」
しかし、通報内容がものすごく過去のものであったり、虐待動画の出所を辿っていくと海外のプロバイダーであったりと、精査していくのが難しいと警察庁から聞いたことがある。
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目的をどこに合わせどう防いでいくのか、また規制範囲に関しても更なる議論が必要となりPT会議は終了しました。
今後進捗がある場合は、改めてご報告いたします。
5月17日(火)、保土ヶ谷区内を中心に活動する奉仕団体「横浜たちばなライオンズクラブ」結成40周年式典に参列いたしました。
式典にて、日本における動物愛護・福祉の現状、それに対するEvaの取組や活動内容についてお話してきました。
5月16日(水)、Evaは警察庁との面談を行ってまいりました。議員の方々にもお時間を頂戴し、環境省動物愛護管理室もご同席くださいました。
2019年の動愛法改正後の動物虐待事件の処分結果を見ると、大幅に厳罰化されたにも関わらず、その趣旨が十分に考慮されているとは言えない現状です。警察には、綿密な捜査と証拠の収集、そして悪質な事件に関しては、積極的に起訴を求めていただきたくこと、そして行政には、市民から通報を受けた時点で単に「虐待事件だから警察に通報するように」と振るのではなく、情報を精査し立入りをし、虐待を受けるおそれがある事態の妥当性を判断していただき、それらをもって行政指導と共に必要に応じ警察に相談・情報共有し進めていただきたい等要望いたしました。
大変お忙しい中、長時間に渡り耳を傾けてくださった警察庁並びに議員の方々、環境省動物愛護管理室、誠にありがとうございました。
4月25日(月)、Evaは、「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟 第16回総会」に参加いたしました。
まずは環境省動物愛護管理室からマイクロチップ(MC)についての説明があり、その後各議員やアドバイザーによる質疑応答が行われました。
環境省動物愛護管理室からマイクロチップ(MC)について
◆犬猫等販売事業者へのMCの装着、情報登録の義務化
〇犬猫販売業者が、施行時に現に所有している犬猫への装着は努力義務
〇犬猫販売事業者以外の者が、施行時に現に所有している犬猫、施行以降に取得する犬猫ともに、その装着は努力義務
◆MCを装着した犬猫を譲り受けた者(購入者等)については、情報登録変更の義務化
◆狂犬病予防法に基づく犬の登録の特例
〇MC装着に伴う情報登録時には、求めにより市町村に通知
〇装着されたMCは、狂犬病予防法上の鑑札とみなす
昨年9月に公布された政令において、国に納める登録手数料を定めている。オンライン手続きの場合300円、紙の申請の場合は1,000円。
登録事項は15桁の番号や名前、犬猫の生年月日や品種、性別、狂犬病予防法登録番号である。又、個人情報保護法の観点から、AIPOやJKC等既に他の登録機関に登録しているデータを丸ごと移管することが困難なことから、日本獣医師会で窓口を作っていただき移行していただく。
議連メンバー並びにアドバイザーからの質問・意見
★獣医師会副会長 堺様
AIPOには現在約280万頭登録しているが、個人保護法の観点からそのままデータを法定登録へ移行することが出来ず各自で登録しないといけないため、現在自ら登録しているのが2万2000頭となっており大半はAIPOに残っている。そのため別々に管理しなくてはならないことから、国の枠組みの中にAIPOの登録情報も格納していただきたい。それにより運営経費が大きく削減できる。又、事故や怪我をしている時に獣医師が情報検索できないとなると診療に支障が出る。
☆環境省回答
膨大な個人情報を丸ごと移管するというのは難しいが、獣医師会の意見をうけ個人情報保護委員会と相談しながら検討している。又、個人情報保護法上、獣医に情報をオープンにするにはハードルがある。なので、一旦行政や警察だけが検索できる状態で運用開始していくが、診療に支障が出るという課題についても検討している。
★平山 佐知子議員
無責任な餌やりをはじめ、地域猫問題について多くの意見が寄せられている。中には地域のボランティアさんでは手に負えない場合、行政に動いてほしいがなかなか動いてもらえないとも聞いている。こういったことから地方行政の対応に地域間格差を感じるので、環境省には地方行政へのフォローアップをお願いしたい。
☆環境省回答
地域課題を解決するためには、キーマンを見つけ活動を広げられるよう継続してアドバイスしていきたい。又、自治体によっては不妊・去勢手術の助成やふるさと納税等、さまざまな仕組みを設けているところがあるため環境省としてもこうした取り組みを広げていきたい。
★Eva松井
当協会には移動展示販売についての通報が多数寄せられている。例えば、輸送時には、幼齢犬猫は給水ボトルさえ設置されていない基準に合わないケージに入れられ、空調のない荷台にぎゅうぎゅうに積まれて輸送されている。これでは奥のケージを目視確認できないし、幼齢犬猫にとって過酷な環境であるのは明らか。
さらに会場登録申請の際、車両を図面に含め飼養施設として登録する等、問題は山積みで、幼齢動物にとって健康に支障が出る数値規制で定められた温度・湿度調整が出来ない場所及び半屋外や車両での開催がされている。
☆環境省回答
都度移動販売開催地域の自治体に対し、指導観点を丁寧に伝えていく。限られた人員の中で全ての事業所に目を配すのは難しい面があろうかとは思うが、引き続き現場確認をお願いしていく。こういった悪質事業者の情報があったときには他の自治体にもフィードバックし、しっかりとした指導体制をとっていく。
★浅田様
遺伝病のあるスコティッシュフォールドを人気があるからと繁殖させていることについて、獣医師の先生はどのように思われますか?
★太田様
スコティッシュの折れ耳は、骨軟骨異形成症という優性遺伝する遺伝性疾患で、耳が折れること自体が病気症状の一つ。しかも優勢遺伝するため、親が折れ耳の猫をかけてる時点で、遺伝性疾患の生じる恐れのある組み合わせで繁殖してるということになる。
☆環境省回答
両親とも折れ耳でない個体を繁殖に用いた場合を考慮すると、一概にスコティッシュフォールドの繁殖全面禁止するというのは慎重にならざるを得ない。遺伝性疾患であるかどうかという評価をし、しっかり条件をつめた上で検討する。
★牧原秀樹議員
動物虐待動画そのものを取り締まれないかというご要望をうけている。映像そのものを規制することは、表現の自由との関係で問題があるが、虐待動画を観た人のショックを鑑みれば何かしらの規制ができないか検討してはどうか。
★福島みずほ議員
自治体による業者への立ち入り指導などの現状の把握は、松本市の事件も含めなかなかされてないことに関して、深めたいと思っている。有識者からの話、市民団体からの報告、自治体での取り組紹介など時期にかなうテーマで勉強会を開催し、今後もPTを積極的に行っていきたいと思っている。
京都動物愛護センターの第9期ボランティアスタッフ入学式への出席と講演を行いました。
京都動物愛護センターは、毎年10月頃、次期スタッフを公募、書類審査、面接審査の後、最初の3ヶ月間は座学講習と実地研修を経てボランティアスタッフに認定されます。
第9期は約30名の皆さんが、この日ボランティアスタッフに認定されました。誠におめでとうございます。
入学式は、伊東所長、飯田所長、杉本彩名誉センター長からの祝辞のあと、認定証授与式が行われました。スタッフの皆さんは、これから3年間続くセンターでのボランティア活動に、大きな期待と希望に胸をふくらませ、真剣な面持ちで認定証を受け取っていらっしゃいました。
その後は、ボランティアスタッフにむけて「多頭飼育崩壊や動物虐待などの現状」についてお話ししました。
動物虐待とはどういう行為をいうのか、そして昨年夏に発覚した長野県松本市の史上最悪の動物虐待事件について。そして動物虐待は一般飼い主や繁殖業者、ペット販売店、ふれあい動物園などの展示動物、どうぶつカフェ、どこでも起きうること。
動物の虐待や遺棄はれっきとした犯罪です。虐待は絶対見逃さないという目が重要です。
一方で、安易に犬や猫を飼育し、飼育不能に陥る多頭飼育崩壊が全国で問題になっています。不妊・去勢手術をせず頭数がどんどん増えていくと、日々の餌代で生活も立ち行かなくなり、不妊・去勢手術も追いつかなくなります。
どうにもならない自体に陥り、ボランティアが保護しようとしても、愛護団体の収容施設はもちろんのこと、個人ボランティア宅も収容キャパを超え、ボランティア自体も崩壊してしまいます。
多頭飼育崩壊の場合、悪臭や鳴き声など、近隣の苦情から事態が明らかになることが多いです。近隣の環境問題として地域の目を光らせ、気づいた方は、周りに相談することで多頭飼育崩壊を未然に防ぐことができます。
センターがさまざな活動をしていく上で、ボランティアスタッフの皆さんの力は不可欠です。
第9期ボランティアスタッフの皆さま、これからの3年間どうぞよろしくお願いいたします。
YoutubLive「講座 飼う前に考えよう」
3月19日(土)京都動物愛護センターイベントに参加致しました。
YoutubLiveにて「講座 飼う前に考えよう」の講演を行いました。動物を飼うに当たっての心構えや飼い主が守らなくてはいけないこと、老いや介護のこと、そして行政の動物愛護センターや民間の動物愛護団体から保護動物をお迎えして欲しいことなどをお話ししました。視聴して下さった皆さま、どうもありがとうございました。
その後、京都動物愛護センター第6期ボランティアスタッフの皆さまの卒業式でした。
ご卒業される方々に名誉センター長杉本より感謝状をお渡し致しました。
そして、卒業されるボランティアの皆さまに向けて「基調講演 震災時に起きたこと」と題し講演。
11年前に起きた東日本大震災の際に、飼い主さんから離れた犬や猫がどうなったのか、学校飼育動物や展示動物のことなど、災害の多い日本に住む私たちが備えておかなければならない物、確認しておかねばならない事などについてお話ししてきました。
座談会では、ボランティアの皆さまからのご質問に答えるなど、とても和やかな雰囲気の会となりました。
ボランティアの皆さまは、センターで学んだ知識と経験を、今後はお住まいの地域で生かし広めて下さる事と思います。ご卒業おめでとうございました。
3月16日、Evaは、長野地方裁判所松本支部の初公判を傍聴し、その後記者会見を行いました。
1月7日、Evaは前日に締め切った5,0842筆の署名を、兵庫県の細川弁護士と共に長野地方検察庁松本支部の担当検事に提出してきました。
検事からは、現時点で詳しい事はお伝えできないが、警察の全ての捜査内容を見た上で慎重に判断していきたい。これだけ短期間で多くの方が署名に賛同したという事、そして一人の人間として無資格者による帝王切開といった行為はあるべき事ではないということは理解している、との事でした。
このあと公判請求となり裁判が始まります。今回の署名にある「殺傷罪」が追起訴となるかどうかは初公判まで確定し、追起訴されたら虐待事件と併合して審理することになります。
Evaでは引き続き裁判の行方を厳しく注視していきたいと思います!
当協会evaでは、逮捕された長野県松本市の劣悪繁殖屋の男性による母犬の腹を無麻酔帝王切開で仔犬を取出していた事件について厳罰化を求める署名を集めました。
■署名期間:2021年12月21日~2022年1月6日(木)<16日間>
■署名数:50,842筆
ご賛同と拡散にご協力頂いた皆様、心より感謝申し上げます。皆様の署名は、責任を持って長野地方検察庁松本支部にお届けに上がります。
令和4年1月6日