2024年活動報告

3月

兵庫県尼崎市 ワンワントークショー「高校生と考える保護犬の未来」

3月3日(日)、わん権プロジェクト実行委員会主催のワンワントークショー「高校生と考える保護犬の未来」のお呼びいただき、「命を大量生産する社会」と題して動物問題について講演させていただきました。

長野県松本市で起きた劣悪な繁殖事業者による動物虐待事件を紹介し、獣医師免許のない事業者の無麻酔での帝王切開によって取り上げられた仔犬がペットショップで販売されていたことを皮切りに、ペット流通の流れや問題点、次期法改正などについてお話ししました。

次期法改正については、繁殖業者やペット流通の問題をなくすために幼齢動物の販売禁止を訴えていること、その他にも緊急一時保護制度の創設や、動物取扱業者への規制などについてお話ししました。

細川弁護士からは、動物の法的な位置づけや、高校生の中村華恋さんが提案する「わん権」の考え方、細川弁護士が設立しご活動されているどうぶつ弁護団での告発事例などについてお話がありました。

最後のトークセッションでは、中村華恋さん、細川弁護士と一緒に保護犬の現状や尼崎市の状況など幅広く意見交換しました。中村華恋さんは高校3年生で先日ご卒業され、今後も動物たちのために活動を続けていきたいとの意気込みも伺いました。

中村華恋さんが立ち上げたわん権プロジェクト実行委員会の主催で、小学生からご高齢の方まで幅広い年齢層のお客様にご参加いただき、動物たちの問題について一緒に考えていただくことができました。主催のわん権プロジェクト実行委員会をはじめ、尼崎市立ユース交流センター、NPO法人C.O.N、NPO法人どうぶつ弁護団のみなさま、非常に有意義なイベントにお呼びいただき、誠にありがとうございました。

ワンワントークショー「高校生と考える保護犬の未来」

ワンワントークショー「高校生と考える保護犬の未来」」

ワンワントークショー「高校生と考える保護犬の未来」

2月

紀伊田辺ライオンズクラブ65周年記念例会 動物愛護講演

紀伊田辺ライオンズクラブ65周年記念例会 動物愛護講演

2月12日(月)、紀伊田辺ライオンズクラブ65周年記念例会にお呼びいただき、動物問題について講演させていただきました。

長野県松本市で起きた無資格者による母犬の帝王切開は、京都の事業者でも行われていました。
表向きは母犬と仔犬を助けるため、手術の腕は確かだったからみだりに傷つけてない、会社を守るためだったと弁解しますが、その目的は動物の福祉を無視した自己都合、経費削減と言わざるを得ません。

大量生産•大量流通の裏には、劣悪な環境で酷い苦しみを与えている業者も中にはいます。
一方で、行政の動物愛護センターや民間の動物愛護団体には、飼い主のいない犬や猫がいることから、新たに犬や猫を迎える時は、保護動物を迎えて欲しいとお話ししてきました。
と、同時に、愛護団体の問題にも触れ、見極めの大切さもお話ししてきました。

紀伊田辺ライオンズクラブ様には、65周年という記念すべき節目の会にお呼びいただき誠にありがとうございました。

1月

こどもMIRAIプロジェクトin大阪柏原市

1月25日(木)、大阪府柏原市の柏原市立玉手小学校と柏原市立堅下北小学校の小学4年生を対象に、こどもMIRAIプロジェクトの出張授業に行ってまいりました。

授業では、「動物を飼いたい!と思ったらどうしますか?」という問いかけから、長野県松本市で起きた繁殖犬に対する動物虐待事件を取り上げました。
また動物と暮らすということは、お金がたくさんかかるし毎日のお世話も続きます。そして高齢になったら更にお世話や掃除が大変になる介護も必要になってきます。そんな動物たちと暮らす心構えや、その責任についてお話ししてきました。

動物を幸せにするのも不幸にするのも私たち人間次第、言葉を話せない動物の立場になって思いやりの気持ちを持つことは、自分のことも、周りのお友達も、ご家族みんなも大切に出来るということをお伝えしてきました。

その後のグループワークでは、3つのお題に対しグループの皆さんで相談しながら、積極的に記入しその後発表してくれました。

さんからは「動物たちの命を大切にして守っていきたいです」「動物虐待をなくし最後まで責任もって生活させてあげたいです」「動物も人間も楽しめる社会をつくっていきたいです」「話しを聞いて動物の気持ちを考えようと思いました」などたくさん感想をいただきました。

お話しを聞いてくれたさんは、あっという間に色々な選択ができる年齢になるでしょう。将来もしご自身の意思で動物をお迎えする時がきたら、ぜひこの日の授業を思い出していただきたいです。

授業を聞いてくださった柏原市立玉手小学校と柏原市立堅下北小学校の皆さま、そして先生方、町会区長の皆さま、ボランティア活動の皆さま、一日ご参加いただいた冨宅正浩柏原市長に心より感謝申し上げます。どうもありがとうございました。

大阪府柏原市出前授業

大阪府柏原市出前授業

大阪府柏原市出前授業

こどもMIRAIプロジェクトin山手学院中学校

1月17日(水)、神奈川県にあります山手学院で、中学1年生を対象にこどもMIRAIプロジェクトの出張授業に行ってまいりました。

山手学院は60年ほどの歴史がある学校で、以前はキャンパス内に約37匹の野良猫がいたそうですが、当時の先生方やご近所の方々が協力し合って、TNRや保護活動を行い、人道的な方法で猫を減らしたという過去もあるそうです。

また、動物愛護活動をする「ねころ部」という部活があったり、昨年は動物愛護団体アニマルレフュージ関西の東京スタッフの方が動物の命や適切な飼い方などについて授業を実施されたそうです。

授業では、「動物を飼いたい!と思ったらどうしますか?」という問いかけから、ペット流通の問題や長野県松本市で起きた繁殖犬に対する虐待事件を取り上げ、動物を飼うということについて皆さんに考えていただきました。

繁殖犬への虐待事件については、生徒の皆さんも衝撃を受けた様子で、授業の後には繁殖犬についての質問を多くいただきました。

「自分から他人、動物、地球を守る」「小さなものから大きなものが見えるようになってほしい」という先生方の想いを感じました。周りの人や動物を想いやる気持ちを忘れず、これからたくさんの経験を積んでいただけたらと思います。授業を聞いてくださった生徒の皆さん、そして先生方に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

こどもMIRAIプロジェクトin山手学院中学校

こどもMIRAIプロジェクトin山手学院中学校

こどもMIRAIプロジェクトin山手学院中学校

埼玉県川口市 「人と動物との和(HARMONY)を広げよう」講演会

1月12日、Evaは、埼玉県川口市で行われました、かわぐちアニマルサポートさん主催の「人と動物の和(HARMONY)を広げよう」にお招きいただき、講演及び他のパネラーの方々とパネルディスカッションを行いました。

講演では、「人と動物がしあわせに共生できる社会を目指して」と題し、動物愛護管理法において動物虐待の厳罰化が実現した経緯や、長野県松本市の史上最悪の動物虐待事件の内容、次期法改正の課題(緊急一時保護制度、虐待者への動物の飼育禁止命令、動物取扱業への規制、幼齢動物の販売禁止など)とその必要性について分かりやすくお話ししてきました。

パネルディスカッションでは、主に以下の3点について討論しました。

  1. 社会において人と動物が関わる問題点として、虐待、多頭飼育崩壊、高齢者のペット問題など、現状どのようなことが起きているのか
  2. 飼い主の適正飼養についての問題点として感じていることはどんなことか
  3. 繁殖業者や動物愛護法改正について(告発から裁判、判決までのこと、今後の法改正について)

パネラー

  • 望月陽平様(川口市保健所生活衛生課 課長補佐)
  • 鈴木智恵様(川口市動物愛護推進員)
  • 塚本美和様(わんにゃん小梅保育園FARCO代表)
  • 佐々木おさむ様(三郷市議会議員、みさと動物愛護クラブ 副代表)
  • 杉本彩

1. 社会において人と動物が関わる問題点として、虐待、多頭飼育崩壊、高齢者のペット問題など、現状どのようなことが起きているのか

① 多頭飼育崩壊の事例
(行政で対応した事例)望月様
別居している飼い主の子供さんから「実家の猫が増えているが、本人がどうすることもできずにいるので何とかしてほしい」と依頼。
調査に行くと、20頭以上の猫がいた。もとは2頭だったのが、たった3年で20頭に増えてしまい、避妊・去勢手術をする費用もなくどうしようもなくなってしまった状態だった。その猫たちについては、行政側で、里親を探したり不妊・去勢手術を施した。

② 虐待の事例
(保護団体として)塚本様
近所でネグレクトや虐待が疑われるような動物を見かけた場合、その飼い主さんと連絡を取ったりアドバイスをすることは難しいかもしれないが、とにかく諦めずに声をかけ続けてほしい。
(行政で対応した事例)望月様
警察から保健所に同行の依頼があった事件を紹介。雑居ビルのロッカーから猫の鳴き声がした。ロッカーのカギを開けるとやせ細った成猫がいて、体重はわずか1.8㎏だった。
皮膚が何か所も丸く炎症を起こしており、たばこの火を押し付けられたと思われる傷があった。そもそもロッカーに閉じ込められている時点で、人間による行為であることは明らかで虐待事件であると思われるが、犯人は見つかっていない。

③ 高齢者の飼養についての問題

佐々木様
高齢者や障がい者が飼っていたペットが様々な事情により手放さなければいけなくなるケースや、飼い主さんが亡くなってペットだけが取り残されるケースが多い。
そういった問題には、もっと行政が介入し、積極的に取り組んでほしい。

 

2. 飼い主の適正飼養について問題を感じていることはなにか。

杉本彩
以前、芸能活動で個人宅で撮影をさせていただいたことがあり、そのお宅はフレンチブルドッグを外で飼っていた。寒さにも暑さにも弱い犬種でもあり、外で飼うのはあんまりだろうと思い、撮影で使わせていただいているのに注意するのは申し訳なかったが、おうちの中で飼いませんかと声をかけさせていただいた。幸いにも、その方の知人も同じような考えをお持ちで、一緒に説得してくださり、最終的に外飼いをやめるということで納得していただいた。よくよく飼い主さんから話を聞くと、その犬はブリーダーから直接購入したが、そのブリーダー自体が外で飼っていたので、外飼いが正しい飼い方だと思っていたとのことだった。
この事例のように、ペットを大切に想っているけれど、知識がなく、適正飼養ができていない飼い主さんが多くいることに問題を感じている。

望月様
行政の立場から言うと、動物のことだけではなく、他の人にも迷惑をかけないということにも気を付けてほしい。散歩時に糞尿を放置されると、動物好きでも不快だし、近隣の環境も悪化してしまう。他人に迷惑をかけないというのも、人と動物が共生していく上で大事。

鈴木様
高齢者の方が飼っている猫について、親族から引き取りを頼まれるケースがある。「引き取らなかったら保健所に連れて行く、殺処分になってもいいのか」と脅されることも。高齢者の場合は、ヘルパーさんとどう連携するかという点も課題。
高齢の方で今もし飼っている動物がいるならば、ご家族も含めて今後何かあった場合にその動物をどうするかよく考えてほしい。

佐々木様
動物と接する方法は飼う以外にもたくさんあることを知ってほしい。子猫や保護猫の預かりボランティアをするなど、簡単に飼わないこと。

 

3. 繁殖業者や動物愛護法改正について(告発から裁判、判決までのこと、今後の法改正について)

杉本彩
苦労していることは、刑事告発について。例えば、繁殖事業者による動物虐待について、ご相談を多くいただくが、すべて告発できるわけではない。告発はものすごくハードルが高く、多くの時間と費用がかかる。内部にいる方が、どれだけその虐待の証拠となるもの(写真など)を提出してくださるか、協力してくださるかにかかっている。私たちがその現場に突撃するわけにはいかない。警察が受理するに至らない証拠も多い。
私の地元京都でも、松本市の繁殖事業者による史上最悪の動物虐待事件と同様の事件があった。その事業者は逮捕され、いざ裁判傍聴に行ってみると、逮捕時の動物愛護法違反は落とされ、獣医師法違反のみで起訴されていた。獣医師法違反だけしか問われていなかったことに衝撃を受けた。私たちが刑事告発しなくても捜査が進んでいた事件だったので、わざわざ告発はしなかった。もし私たちが告発していれば、なぜ動物愛護法違反についても罪に問わないのか検察審査会に再審査を要求できたのにと、悔しい思いをしたこともある。

埼玉県川口市 「人と動物との和(HARMONY)を広げよう」講演会

埼玉県川口市 「人と動物との和(HARMONY)を広げよう」講演会

埼玉県川口市 「人と動物との和(HARMONY)を広げよう」講演会