当協会Evaには、日々動物虐待の通報が寄せられています。
この度、2025年度令和7年4月から令和8年3月末の通報内容について集計しましたのでここにお知らせいたします。
※なお、この統計は当協会に寄せられた虐待通報を集計したものです。日本で起きているすべての動物虐待の件数ではありませんので、ご注意ください。
ネグレクトの主な内容
必ずしも1つの事案につき1つの行為ではなく、大抵は、不衛生な環境下で適正に給餌給水がされず、且つ病気や怪我をしていても適切な医療措置を行わずに放置するなど、複合的な状況に置かれていることが多い。
※動愛法44条2項違反が疑われる内容のみ集計した。
(ただし「動物の衰弱」が構成要件となっているものについては、いただいた通報だけでは「衰弱」しているか不明なため、衰弱の有無は問わず集計している。)
まず情報源だが、2024年度の統計と比べると、インターネットからの情報ではなく、当事者または関係者からの通報が一番多い結果となった。動物虐待に対する世間の目が厳しくなっていることがうかがえる。
なお、ネットの内訳はyoutubeなどの動画サイトはもちろん、手軽に拡散できるX(旧:Twitter)やInstagram、TikTok等から情報を得ていることが多い。
虐待の行為者を見ると、第一種動物取扱業者や動物愛護団体だけでなく、一般飼い主による虐待も多かった。飼い主が動物を殴ったり蹴ったりしているところを目撃したり、知り合いがネグレクトしているなどの通報もあった。一般飼い主の不適正飼養の場合、明らかな動物虐待で逮捕される以外には改善させることが難しいという問題もある。やはり緊急一時保護制度の導入や、虐待を繰り返させないための飼育禁止命令といった法整備が必要不可欠である。
そして2024年度に続き、ふれあい移動動物園の通報も目立った。犬や猫など身近な動物だけでなく、野生動物を動物福祉に全く配慮していない環境で展示をする施設が増えており、虐待ではないのかと感じてご通報くださる方も増えている。
被害動物は犬が最も多い結果になった。また、2025年度はハムスターなどの齧歯類の虐待通報が多かった。上記の表で「虐待のネット投稿者」に分類した事案の7割強がハムスターの虐待だった。動物を殺したり傷つける動画を投稿すれば、警察は捜査に動く。そういった投稿を目撃したら躊躇なく警察にご通報頂きたい。
通報の中には信憑性や具体性に欠ける情報であったり、ネット上の人間関係のトラブルなど問合せに応える範疇を超えるものも多数ある。また異常気象の中、犬や猫の外飼いについても、暑さや寒さをしのげない小屋で飼育されていてどうにかできないかというご通報も多かった。
ネットに投稿されたものの中には乱暴な扱いも見受けられるが、不適正な飼養管理状況、虐待を受けるおそれがある事態(規則第12条の2)につき改善の余地があるかどうか、若しくは動愛法の愛護動物殺傷罪や虐待罪に該当するかなど見極めが必要だ。
刑事告発に踏み切れるかどうかは証拠次第です。動物虐待の内容でご通報される場合、具体的な証拠のご提供と客観的な情報の精査をお願いいたします。
引き続き情報のご提供をどうぞよろしくお願いいたします。
通報前にご確認ください!