HAPPY animal FESTA report
Evaは、動物愛護週間に向けて9月17日(土)18日(日)の2日間、京都にて「人と動物の心のバリアフリー」をテーマに「HAPPYあにまるFESTA2016 in京都」を開催しました。健常者も体が不自由な方もお年寄りも、そして身近な動物も、それぞれの個性や立場を尊重し、みな同じかけがえのない一つの命として、優しい社会作りについて皆様と共に考える会になりました。貴重な3連休の中、ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。
神戸のとある埋立地に暮らす森の美しいねこ。森に来る前は、どの猫にもそれぞれの暮らしがありました。おばあさんと幸せに暮らしていたソフィアもその1匹です。ソフィアはこう言います。「野良猫だって好きでなった訳ではありません。"本当は帰れる家が欲しいのです"」
人間の都合でやって来た猫、ケンカして傷だらけになりながら森にたどり着いた猫、さまざまな理由でやって来た猫たちは、単なる地域猫ではなく守るべき大切な命です。森の中で共に仲間と支え合い生きている猫たちのお話しを、杉本彩の朗読でお届けしました。
(出演:杉本彩、スライド制作:株式会社出版ワークス様)
前半は、立命館大学猫の会RitsCatから、校内で取り組んでいる活動内容や実例など、大学猫活動のプレゼンが行われました。
後半はkASP("人と動物の共生を考えるきっかけを提供する"を理念として活動する大学連盟)のメンバーとドイツの動物愛護活動家の南香代子さん、そして杉本彩とのパネルディスカッションを開催。近年でもトレンディなアイテムとして成長し続けている毛皮市場ですが、その生産工程は、華やかなファッションの世界とはほど遠い現実があるということを画像とともにお送りしました。またアニマルウェルフェア畜産では、動物の福祉が無視された「妊娠ストール」や「分娩ストール」の話しをテーマに進められました。飼育方法を改善するためには、私たち消費者の意識改革が必要です。アニマルウェルフェアに配慮されず生産された肉は買わない、ということが、今後の動物福祉の向上につながるといえるでしょう。
(出演:KASP、南香代子、杉本彩、写真提供:DAYSJAPAN様、アニマルライツセンター様)
39歳で目が不自由になられた当事者の立場から、視覚障害について「見えない人のことを正しく知ってもらいたい」と、講演活動を積極的に行っておられる松永信也さんに目の見えない世界がどのようなものかお話していただきました。
全国で白杖をお持ちの方は31万人、そのうち約1割の方が全盲の方だそうです。目の不自由な方で生まれつき見えない方はごくわずかで、ほとんどが病気かケガによるものです。原因は1位が緑内障、2位は糖尿病又は網膜症です。
松永さんが全く見えなくなった時、頭の中の思いは「辛い、悲しい、悔しい、ムカつく」そして最後には必ず「こうなったら死んでしまった方が楽ちゃうかな。」それの繰り返しだったそう。でも、それでも人間はその状況を諦め次第に慣れていくもの。それが人の「生きていく力」こうおっしゃられました。松永さんの言葉を聴き、誰もが今の自分に重ね合わせ、幸せとは何か自問自答したでしょう。心に響く素晴らしい講演でした。
(講演:松永信也)
17日同様、車いすダンスとラテンジャズチャリティーコンサートが開催されました。